背骨や関節の痛みや変形、手足の神経痛などは、患者様のQOL(生活の質)を低下させてしまいます。高齢の方は、関節の痛みなどで移動がつらくなり、寝たきりの原因にもなります。当院の整形外科では、特に痛みを軽減させることでADL(日常生活動作)の向上を図っております。
最近は、痛みに対する研究も進み、痛みの概念としても「侵害受容性疼痛」、「神経障害性疼痛」などと分けて考えられるようになりました。鎮痛薬も以前と比べ種類が増えており、痛みの概念に応じた薬の選択が必要となっております。
当院では患者様の痛みの種類に応じて鎮痛薬の選択をさせていただき、効果によって薬の切り替えも考えていくなど適切な鎮痛薬の選択をしていきます。
慢性的な痛みなどに対してはリハビリ治療が必要となってきます。当院では、リハビリ室での運動器リハビリ、物理療法が中心になりますが、患者様にあった療法をさせていただきます。
外傷処置において、切創や挫創の縫合、創部感染の処置、巻き爪のカット処置、イボの除去などが必要になったときは、当院で対応させていただきます。
骨粗鬆症は、老化やカルシウム不足、運動不足、喫煙や飲酒、閉経による女性ホルモンの減少などが原因となって骨量が減少し、骨がスカスカに脆くなる病気です。骨粗鬆症になると、わずかな衝撃でも骨折をきたしやすくなり、骨折リスクが高くなってしまいます。大腿骨の付け根などを骨折すると、長期にわたって歩行が困難になり、要介護状態に陥る患者様も少なくありません。当院では骨粗鬆症治療を本格的に行っております。
痛風は、血中の尿酸値が高い状態(高尿酸血症)を放置していることで起こる病気です。尿酸が関節の中で固まって結晶になり、その結晶にたくさんの白血球が集まってきて排除しようとするために炎症が起こって、ある日突然、足の親指の付け根などの関節が赤く腫れて痛み出します。痛風を起こす人は、起こさない人よりも心筋梗塞や脳梗塞になりやすいことが知られています。これは、痛風に糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が合併しやすく、そうすると動脈硬化が加速度的に進行するためです。しかし、最近は良い薬が開発されているため、適切な薬物治療を受け、生活改善をすれば、痛みが起こりにくくなります。
注射療法に関しましては、膝関節や肩関節に対して定期的な関節注射で効果が期待できることがあります。また、急性的な強い痛みに対しては、局所注射やブロック注射を検討します。こうしたお薬は即効性がありますので、患者様と相談の上、施行させていただきます。
捻挫や靭帯損傷、関節変形などに関しては、装具療法が必要になることがあります。具体的には、患者様の状態に応じて固定装具を選ばせていただきますが、採型して作る装具が必要な場合もあります。当院は、専属の義肢装具士さんと提携しておりますので、必要に応じて作製依頼をいたします。
当院では交通事故による治療も行っております。
交通事故に遭われた方は加害者と保険会社の連絡先を取得し、保険会社に連絡した上で当院へ連絡ください。症状によってはリハビリ治療も行います。
当院では労災による治療も行っています。
仕事中、通勤中の外傷、傷害があれば職場と相談された上、当院で労災治療を行います。
骨折や靭帯断裂、人工関節など、手術が必要となったときは、当院と提携している病院(下表)を紹介させていただきます。
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