リハビリテーションについて

リハビリテーション

リハビリテーションは、運動機能の低下によって日常生活での動作にも支障をきたしている患者様を対象として、つらい痛みなどを医学的に改善していくために行われます。加齢に伴う運動機能の低下、スポーツ外傷、手術後、何かしらの病気といったことが原因で、障害や後遺症が生じることはよくあります。こうした状態を放置していると、やがて筋や骨の委縮、関節拘縮といった症状が起こります。例えば、関節などに痛みがあるからといって、何もせずに放置していると、関節の可動域制限などをきたします。とくに高齢者であればあるほどそのリスクは高くなっていきます。適切な時期にリハビリテーションを行うことにより、日常生活への影響を最小限にとどめることができます。

日常生活における慢性的な痛みの回復には、リハビリテーションが効果的です。
当院のリハビリテーション科では、医師の指示の下、主に①運動器リハビリ、②物理療法、③マッサージ の三本立てで行っております。

運動器リハビリ

運動器リハビリは、専門の理学療法士が20分または40分をかけて運動訓練や指導を行いリハビリの中心的な役割を果たしております。医師の指示の下、予約制にしていただいています。

物理療法

物理療法は、電気治療器、頚・腰牽引器、下枝筋力訓練器など医療機器を用いた治療で、1種につき10分、2・3種続けて受けていただくことができます。予約は要らず必要あれば毎日通院してもらうことも可能です。

マッサージ療法

マッサージ療法は、専門のマッサージ師が、主に慢性的な肩こり、腰痛、関節拘縮などに対しマッサージ施術を行うことで症状の回復を目指すものです。時間は10分で大半を予約制にしております。

リハビリテーション科で扱う主な症状

リハビリテーション
  • 骨折など手術後のリハビリを探している
  • 体力の衰えで歩きにくくなっている
  • 肩が痛くてあまり動かせない
  • 痛みで着替えができないなど日常動作に支障が出ている
  • 腰、膝が痛くて歩きにくい
  • 関節が思うように動かない
  • スポーツ活動中に怪我をした

物理療法について

物理療法は、器械によるリハビリで職員が案内、器械の設置をさせていただきます。
いわゆる物理的なエネルギーの刺激を用いることによって起こるとされる生体反応を利用し、機能改善を図っていくというのが物理療法です。当院では、主に電気療法、頚牽引療法、腰牽引療法、大腿四頭筋訓練を取り入れています。

電気療法

このうち電気療法は、患部の痛みを和らげる目的でよく行われます。痛みのある部位などに電極を貼ってそこに電流を流したり、あるいは赤外線のようなもので温めたりします。これによって痛みの伝達がブロックされたり、筋肉の緊張がほぐれたりするので、痛みが軽減します。疼痛だけでなく、運動機能を早期回復させるうえでも効果が見込めます。

頸・腰牽引療法

頸牽引療法は、頸椎を物理的に引っ張ることにより、首などの痛みを軽減させる方法です。狭くなった頸椎の間隔が広げられるので、この部位の神経や椎間板への圧力が少なくなり、痛みを緩和できます。首周辺の血行も良くなるので、首や肩のコリを解消するために行われることもあります。

腰牽引療法は、文字通り腰椎を物理的に牽引する方法です。腰部の痛みの軽減、腰から下枝にかけてのしびれの軽減、血流の改善などの効果が得られます。

大腿四頭筋訓練

大腿四頭筋訓練は、太腿の前面にある筋群を強化する訓練です。下半身を動かす際には、この筋群がとても重要な役割を果たしています。この筋肉を鍛えることにより、膝関節にかかる負担が軽くなり、膝の痛みを和らげることができます。逆に大腿四頭筋の筋力が落ちて負担が重くなりすぎると膝関節など下枝にかえって痛みが強まってしまうことになります。この訓練を行うときは医師と相談の下、開始し継続していただくことが大切です。