関節リウマチは、本来は自分の体を守る免疫の働きが何らかの原因で異常をきたし、自分自身の正常な細胞や組織を攻撃することによって起こる自己免疫疾患とよばれる膠原病のひとつです。症状として手・足の指や膝・肘など全身の様々な関節にある滑膜という組織で炎症が起こり、関節の痛みや腫れなどが生じます。また、関節症状が進むと、関節破壊が進み関節変形による四肢の運動機能不全など生活に支障をきたすこともあります。
関節リウマチにおける関節破壊は従来ではゆっくり進行すると考えられていましたが、発症早期に進行することがわかってきました。関節破壊はいったん起きると元に戻ることはありませんが、最近の治療の進歩により早期に適切な薬物治療をすれば関節破壊の進行抑制が期待できる時代となりました。現在は発症後にできるだけ積極的な薬物治療を行うことが推奨されています。
検査は、関節リウマチと診断するため、採血を主に、場合によってはエコー、MRIなどの画像検査を行います。関節リウマチと診断した後に病気の進行や治癒の程度を調べるために定期的に採血検査を行っていきます。
関節リウマチの治療薬には色々な種類・効果があります。治療目標を達成するためにそれぞれをうまく組み合わせて行くことが重要です。最近の治療薬の進歩はめざましく、治療効果が期待できる薬剤も使用可能となってきました。